【日時】2008年11月26日(水)10:00~17:00
【場所】東京大学山上会館
開催主旨
石油の供給不足により燃料や食糧価格が高騰している。迅速な低エネルギー社会の構築が必要である。このための活動が各地域で芽生えている。このような活動を連携して強化するきっかけをこのシンポジウムで作りたい。
「科学的な判断」と、日本古来の「もったいない」をキーワードとして。
シンポジウムの構成
低エネルギー社会の構築を目指す活動は世界各地で広がりつつある。これらの活動から、いくつかの事例紹介をいただき、この内容に関して先ず意見交換をして現状の理解を深める。次いで、現在の物価高、経済不況の根源と石油供給不足問題について解析する。また、エネルギー不足のもっとも深刻な影響が農業に表れることを示す。農業、食糧を始めとして今後拡大する多くの課題に対応するための基本的考え方について一つの考え方を示す。また、石油を初めとするエネルギー長期展望についても紹介する。以上の事例や現状の解析、今後の対応に関する考え方に基づき、この問題に関心を持つ方々の活動を連携し強化する可能性について意見を交換する。
シンポジュウム概要(講演等全て日本語)
・日時 2008年11月26日(水) 10:00~17:00
・場所:東京大学山上会館大会議室(http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_02_j.html)
・主催:もったいない学会、日本工学アカデミー科学技術戦略フォーラムほか
プログラム
10:00-10:05
開会挨拶:中田雅彦(もったいない学会理事、テクノバ)
10:05-10:15
開催趣旨の説明:大久保泰邦(もったいない学会監事、産業技術総合研究所)
招待講演: 司会 小川修(もったいない学会理事、長瀬産業)
10:15-10:45
講演1 スウェーデンの脱石油政策
—- Ms Lena Lindahl(持続可能なスウェーデン協会・日本代表)
10:45-11:15
講演2 省エネ新エネ活動の例2(Transition Town)
—-榎本英剛(トランジション・ジャパン)
11:15-11:45
講演3 省エネ新エネ活動の例3(岩手県の事例)
—-両角和夫(東北大学大学院農学研究科教授、NPOいわて銀河系環境ネットワーク会長)
11:45-12:30
昼食休憩
12:30-13:00
各団体の活動について(質問票に従った紹介と意見交換)
基調、基礎講演: 司会 佐竹正价(もったいない学会副会長、昭和シェル特別顧問)
13:00-13:40
基調講演 石油ピークが来た-世界恐慌の根源を解析する
—石井吉徳(もったいない学会長、東京大学名誉教授)(故人)
13:40-14:20
基礎講演1 エネルギー不足が引き起こす日本の食料への深刻な影響
—-Antony F.F. Boys(東北大学大学院、農学研究科、非常勤講師)
14:20-15:00
基礎講演2 低エネルギー社会への対応-科学と現実-
—-大久保泰邦(もったいない学会監事、産総研)
15:00-15:15
休憩
15:15-15:55
招待講演 Three Hard Truths
—-新美春之(昭和シェル石油会長)
総合討議:司会 中田雅彦・大久保泰邦
15:55-16:55
討議総括 「今後の連携について」—-全員(質問票方式)
16:55-17:00
閉会挨拶:佐竹正价(もったいない学会副会長、昭和シェル特別顧問)
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