第2回サロン(7月4日)

国際政治をめぐる最近の情勢を考える

日時:2015年7月4日(土)15:30-17:00
場所:清泉女子大学 1号館3階 133教室

東京都品川区東五反田3-16-21
http://www.seisen-u.ac.jp/access/index.php
(門衛所で、133教室の場所をお尋ねください。門衛さんが、地図を使って、案内をして下さいます。)
参加費:無料

プログラム

15:30-15:35
話題提供者紹介

15:35-16:30
「世界は破綻してしまったのか?~来たるべき混乱期への向き合い方~」
山本達也(清泉女子大学文学部地球市民学科准教授)

 

要旨:

国際政治をめぐる最近の情勢をみていると、「これまでとは違う何か新しい時代」が始まっているような感覚に襲われます。クリミアの編入問題(とそれを事実上黙認せざるを得なかった国際社会)、不安定化の度合いを強める中東情勢、各地で頻発するテロ事件、停滞する世界経済、「国家デフォルト」が懸念される国々の増加、先進民主主義国でも繰り返される各種デモや抗議活動など、ほんの10年前には想像すらしていなかったようなことが次々と現実化しています。それも、悪い方向に向かって。
10年前といえば、在来型石油が産出ピークを迎えたと考えられている時期とほぼ一致します。その後、10年間のうちに、世界に何が起こったのでしょうか。そして、今、世界はどうなっているのでしょう。残念ながら、好転しそうな材料は見当たらず、ますます悪化しそうではありますが、どの位の規模で、いつ頃から、さらに悪化してしまうのでしょうか。
今回のサロンでは、「世界の眺め方」についての話題提供をさせて頂くと共に、個人や家族やコミュニティレベルで、具体的にどのような対応が求められることになるのか、参加者のみなさまと一緒に考えてみたいと思います。

 

16:30-17:00
質疑

終了後懇親会を予定

 

話題提供者プロフィール:

山本達也
清泉女子大学文学部地球市民学科准教授。もったいない学会理事。専攻は、国際関係論・公共政策論・情報社会論。

1975年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。2002年よりシリア国立アレッポ大学学術交流日本センター主幹として、約3年間、シリアのアレッポ市に滞在。シリア、エジプト、ヨルダン、レバノン、チュニジア、UAEなどでのフィールドワークを通して、アラブ・イスラーム圏のインターネット・コントロール政策について研究を行う。近年は、「情報通信技術」と「エネルギー関連技術」との交錯領域に着目しつつ、地球社会の構造的変化に関する研究に取り組んでいる。

主著に、『革命と騒乱のエジプト:ソーシャルメディアとピーク・オイルの政治学』(慶應義塾大学出版会、2014年)、『アラブ諸国の情報統制:インターネット・コントロールの政治学』(慶應義塾大学出版会、2008年)、『清泉女子大学地球市民学科の挑戦:21世紀の学びをフィールドワークに求めて』(共著、高文研、2014年)、『ネットの高い壁:新たな国境紛争と文化衝突』(共著、NTT出版、2009年)など。
http://www.tatsuyayamamoto.com/

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