三次元地震探査の有用性について【解説】 Posted by 管理者 On 2015年4月20日 2015年5月4日 横田 俊之 PDFを閲覧する サマリー 三次元地震探査機は、今までに抽出し得なかった断層まで抽出することが出来る。 これまで、活断層調査に対する適用例は少ないが、その理由は単に費用がかかるためであり、安価な二次元探査で十分満足できる結果が得られる、という判断があったためである。 日本には多数の活断層が存在し、その多くの性状がよく知られていないというのが現状である。 活断層は、比較的小規模でも、我々の生活を脅かす直下型地震の原因となり得る。 阪神淡路の例を挙げるまでもなく、そのような地震は多大な被害を引き起こすが、原子力発電所のような重要建造物がひとたび地震被害をうけるとその影響は多岐にわたり、たいへん深刻なものとなる。 従って、いかに精度よく活断層を抽出するかは非常に重要な問題である。 本稿ではまず、二次元および三次元地震探査の相違点について簡単に説明する。 続いて、三次元の地質構造探査に、二次元地震探査を用いた場合、地下構造解釈を誤る可能性の一例を示す。 以上により、三次元地震探査の有用性および必要性を論じる。 投稿者:横田 俊之 Category:解説(WEB学会誌) 日付:2007年11月22日 公開日: 2007年11月22日 (※2007年11月28日に正式ファイルにリプレースいたしました)