gakuzyutsu-20160123

日時 2016年1月23日(土)

場所 清泉女子大学 東京都品川区東五反田 3-16-21 地図はこちら

参加費 無料(もったいない学会非会員の方は、資料代として 1,000円を頂きます。ただし、学生は無料。)

懇親会費 3000 円(任意参加です) ※懇親会に参加される方は、受付時に 3000 円をお支払いください。

 

以下のボタンからダウンロード可能です。

プログラム詳細ダウンロード

プログラム


9時~12時 (2号館 4階 240教室)

共通論題:「地球から見た人間・人間から見た地球」
 地球にとってみれば人間などいなくても構わない(むしろいない方が地球環境の面から望ましいかもしれない)が、人間にとって地球はなくてはならない存在である。人間は地球を必要としているが、地球は人間を特に必要とはしていない。両者の間には、決定的な非対称性が存在するのである。

 「有限な地球において無限成長はあり得ない」というシンプルでありながら、人類への強い警告でもあったローマクラブによる報告書『成長の限界』から約40年を経て、いよいよその警告が現実のものになりつつあるように見受けられる。現代文明の根幹をなす、原油についても在来型油田からの産出ピークは、すでに過ぎてしまった。

 こうした現状の中、果たして「生物としての人間」は、この地球上でどのように振る舞い、どのように生きていくべきなのだろうか。本セッションでは、こうした21世紀を生きる全人類にとって極めて重要かつ根本的な問いに対して、「地球物理学者の視点」、「哲学者およびカトリックの神父としての視点」、「海洋冒険家からの視点」という分野も過去の経験もまったく異なる3名の論者をお迎えし、「人間と地球とのつきあい方」について科学的な視点から迫っていく。

司会進行     山本達也(もったいない学会理事)
論者 石井吉徳(東京大学名誉教授、元国立環境研究所所長) 「地球物理学者の視点から」
原田雅樹(清泉女子大学) 「哲学者および神父の視点から」
八幡暁(海洋冒険家) 「海洋冒険家の視点から」
共通論題 論者プロフィール
ishii

石井吉徳
(東京大学名誉教授、元国立環境研究所所長)

1955年、東京大学理学部物理学科(地球物理学)卒業。石油開発産業を経て、東京大学工学部資源開発工学科教授、環境庁国立環境研究所所長、日本学術会議会員、日本リモートセンシング学会会長などを歴任。2006年8月、もったいない学会を設立し、「石油ピーク」に備える脱浪費、無駄のない社会変革を唱える。主な著書に『エネルギーと地球環境問題』『国民のための環境学』(愛智新書)、『豊かな石油時代が終わる』(日本工学アカデミー・環境フォーラム編、丸善)、『石油最終争奪戦:世界を震撼させる「ピークオイル」の真実』、『石油ピークが来た:崩壊を回避する「日本のプランB」』(日刊工業新聞社)など多数。

harada

原田雅樹
(清泉女子大学)

清泉女子大学キリスト教文化研究所准教授。パリ第七大学大学院科学史およびエピステモロジー専攻博士課程修了。博士(科学史科学哲学)。 専攻は科学哲学。また、カトリックの神父(ドミニコ会)として、キリスト教と科学の関係についても積極的な発言を行っている。近年は、核エネルギーに対して人類はどのようなスタンスで向き合うべきかという問題について、哲学的・倫理学的視点からの論考を手がける。主著に、『共生学』(共著、教友社)、『エピステモロジー:20世紀のフランス科学思想史』(共著、慶應義塾大学出版会)、『宗教的共生と科学』(共著、教友社)など多数。

yahata

八幡暁
(海洋冒険家)

「海と共に暮らす人々は、どのように生きているのか」をテーマに、シーカヤックにて、オーストラリアから日本までの多島海域を舞台にした1万キロに及ぶ人力航海の旅『グレートシーマンプロジェクト』をスタート。途中台湾−与那国島(06年)、フィリピン−台湾間海峡横断(07年)、八丈島−鎌倉間海峡横断(08年)など世界初となる単独無伴走人力航海記録を複数持つ。2014年、ファウスト冒険家賞を受賞。2005年石垣島に移住、シーカヤックガイドサービス手漕屋素潜店「ちゅらねしあ」をオープン。2011年からは学者らと共に日本の漁村を巡る「海遍路」を開始、3年かけてシーカヤックで四国を一周。2014年5月には「海遍路・東北」で宮城県沿岸へ。今後国内各地へと活動範囲を広げていく予定。2013年逗子に移住。


13時30分~15時15分 分科会(前半)
セッション1(学術セッション1) ※会場は当日受付で案内

セッションタイトル:何が人々の「行動」を阻んでいるのか?
 過去10年あまり、在来型油田からの石油生産はほぼ横ばいで推移している。国際エネルギー機関(IEA)が、2010年のレポートで述べたように、2006年あたりが石油ピークの転換点だったと考えられる。

 この後、相対的にEPR(EROI)が低い非在来型油田からの石油がその「穴」を埋めるという見通しは(それが、金融的・経済的に今後も継続的に可能であるとしてであるが)、経年と共に世界平均のEPR(EROI)が低下していくことを意味する。同時にそれは、社会が使用できる「正味エネルギー(Net Energy)」の減衰を意味することになる。

 こうした認識を持たない人々が、これまでと同じ生活・行動様式を続けることは想像に難くないが、問題を十分に理解していると思われる人であっても、「もったいない社会」に向けて生活・行動様式の変化に結びつかないケースが多いように思われる。

 なぜなのだろうか。本セッションでは、「もったいない学」は、単に「分析」のための学問ではなく、「行動」および「実践」までも含んだ学問体系であるべきではなかろうかという問題意識から、何が「行動」を阻み、何が「行動」を促進させるのかについて議論していきたい。

コーディネーター 大谷正幸(金沢美術工芸大学)
司会者 山本達也(清泉女子大学)
報告者 田村八洲夫(川崎地質(株)) 「変革の行動を促す『もったいない学』の一分野に関する試論」
長谷川浩(福島県喜多方市在住・農学博士) 「持続可能な生き方としての食べ物とエネルギーの自産自消」
辻村琴美(新江州(株)循環型社会システム研究所) 「滋賀県立大学地域資源・エネルギーコーディネーター育成プログラム (USP-RREC)の取り組み」
討論者 大谷正幸(金沢美術工芸大学)

13 時 30 分~15 時 15 分 分科会(前半)
セッション2(学術セッション2)  ※会場は当日受付で案内

セッションタイトル:地方衰退の悪循環からの脱却
 地方の活性化を目指して、FITなどの制度を利用した水力、地熱、太陽光、風力、バイオマスなどの再生可能エネルギー開発が進められている。
 しかし地方では人口減少、消費の減少、産業の衰退、収入・税金の減少、医療・教育などの公共サービスの衰退、さらなる人口減少といった悪循環が起こっており、地方は衰退する一方となっている。この悪循環を断ち切る手段として再生可能エネルギー開発は使えないだろうか。
 たとえば、地熱による観光産業の発展を軸とした雇用創出、消費の拡大である。再生可能エネルギーを使ったヘルスケアを充実させたスマートシティーを作り、転居者を増やし、人口増を目指すことも一案である。
 ここではバイオマス資源などの再生可能エネルギーの利用、温暖化などを議論し、地方衰退の悪循環を断ち切る手段を考える。
コーディネーター 大久保泰邦(産業技術総合研究所)
司会者 大久保泰邦(産業技術総合研究所)
報告者 芦田譲(京都大学名誉教授) 「持続可能・地方分散型社会構築の実践」
石川宏(ナチュラル研究所) 「10年間の気象観測と歴史上の気候変動から温暖化を考察する」
廿日出郁夫(もったいない学会会員) 「平成竹取物語」
 パワーポイント資料(廿日出)

合田真(日本植物燃料株式会社) 辺境からの新社会システム構築:アフリカからの実践
討論
 司会 大久保泰邦(産業技術総合研究所)
 パネリスト 芦田譲(京都大学名誉教授)
石川宏(ナチュラル研究所)
廿日出郁夫(竹文化振興協会広島県支部会員)
久保田宏(東京工業大学名誉教授)

13 時 30 分~15 時 15 分 分科会(前半)
セッション3(若者セッション)  ※会場は当日受付で案内

セッションタイトル:未来社会会議
 東日本大震災に端を発したマインドセットは、情報化社会から次なる社会への遷移を促している。オイルピーク、経済縮小、エネルギー変換etc。現代社会は、社会形成軸が変化の過程にある。しかし、その変化は少しずつしか変わっていかないために気付かず、また時にはその変化を拒むゆえに取り残される状態が散見される。それは、経済社会を捉えるに当たり、人間を一様にとらえ、多様性が見いだせていないことに起因している。そこで、多様性への変化について基調講演を行った後に、21世紀型の社会の形(教育、労働、行動等)についてごちゃまぜのグループの中で議論をする。

議論はワールドカフェ形式とし、21世紀型社会を学ぶための素養を蓄える方策を検討する。

コーディネーター 鈴木秀顕(ノースアジア大学)
基調報告 鈴木秀顕(ノースアジア大学) 「もったいない学体系のフレームワークに関する考察
サービスマーケティング論・コンテンツ産業論の観点から―」

※ワールドカフェ形式でのディスカッション: 21 世紀型社会を学ぶための素養を蓄える方策を検討する。


15時30分~17時15 分 分科会(後半)
セッション4(学術セッション3)  ※会場は当日受付で案内

セッションタイトル:省エネのジレンマを考える
 オイルピーク後の「もったいない社会」を考える上で、いかに少ないエネルギーで生活をするかということは非常に重要である。それはつまり省エネということであるが、省エネ家電に買い換えるという省エネもあれば、こまめに電気を消したりエアコンの設定温度を高めにする、などの無駄遣いを減らすという省エネもある。

 しかし、前者はお金もかかればゴミも増える。後者は、我慢をしすぎれば健康を害する。このように、省エネとは単純にエネルギー使用量を減らしさえすればよいというものではない。このセッションでは、こうした省エネのジレンマについて考え、何を大切にしなければならないのかを議論する。

コーディネーター 大場紀章((株)テクノバ)
基調報告 大場紀章((株)テクノバ) 「省エネルギーのジレンマを考える」
ワークショップ 人数に応じ数人のグループに分かれ、以下のようなテーマについてジレンマに陥らない為 にはどのように考えれば良いのかを議論する。
テーマ候補 エコポイント制度、エコカー減税、ロハス、暖房と健康など

15時30分~17時15分 分科会(後半)
セッション5(縮小社会研究会セッション)  ※会場は当日受付で案内

セッションタイトル:縮小社会の必然性
 永遠の経済成長の持続は不可能であり、行き着く先は文明崩壊である。しかし、それは将来のこととして、そのうちに科学技術の進歩で解決されると言い訳をしながら、現状維持を続けている。何人かは、成長ではなく持続という言葉を使いはじめたが、持続=現状維持は不可能である。次の世代を考えると、今すぐ縮小せねばならない。

 世界には、100年分の化石燃料があるとされているが、年率5%の成長を続けると39年で枯渇する。その前に、貧富の差が拡大し、取り合いの戦争が発生する。縮小が唯一の解決法である。年率1%で縮小すると、永遠に100年分の資源がある。それ以上に縮小すると、残存可採年数は毎年増加する。

 そこで、縮小をベースにした社会のあり方であるが、価値観の転換と分配などの社会システムの変更によって、幸せな社会を築くことが可能である。いろんな分野の人が集まり、縮小社会について議論する。

コーディネーター 松久寛(京都大学名誉教授・縮小社会研究会代表理事)
基調報告 松久寛(京都大学名誉教授・縮小社会研究会) 「縮小社会の必然性」
報告者 三木卓(ナチュラルヴィレッジ(株)) 「エゴとお金の構造と縮小社会」
瀬野喜代(荒川区会議員) 「政治で縮小を言えるのか」
山本達也(清泉女子大学) 「縮小社会における情報と民主主義」
新津尚子(幸せ経済社会研究所) 「縮小社会における幸せとは」

17時30 分~19時 懇親会@清泉カフェ(1 号館地下 1 階)


参加申込みはこちらから

第2回学術・事例報告大会申込フォーム


お名前 (必須)

カナ (必須)

メールアドレス (必須)

所属 (必須)

参加予定セッション (必須)
※教室の配分の都合上、現段階での参加予定セッションすべてにチェックをお願いいたします。
共通論題(地球から見た人間・人間から見た地球)学術セッション1(何が人々の「行動」を阻んでいるのか?)学術セッション2(地方衰退の悪循環からの脱却)若者セッション(未来社会会議)学術セッション3(省エネのジレンマを考える)縮小社会研究会セッション(縮小社会の必然性)

懇親会 (必須)