大久保泰邦
パプアニューギニアの中国名の船を見て思ったこと
パプアニューギニアのラバウルに停泊していた中国名のマグロ漁船を見て、日本の漁業とは魚を獲る ことではなく、水産加工業になってしまったのだということを悟った(オピニオン「マグロはどこから 来るのか」投稿者:大木優利・大久保泰邦)。この意味は、私たちが食べる魚に支払うお金の一部は外国 人の手に渡るということである。
日本人は3K(きつい、きたない、きけん)を嫌い、お金で解決しようという姿勢がある。そこで3Kの 仕事は外国人に任せてしまい、その分お金を支払えばよいということになる。しかしお金では買えなく なるという危険性もある。マグロも漁獲規制が強くなれば、お金をいくら積んでも食べられなくなるの である。自分で獲って、それを食べるという基本的なことを忘れてはならないのである。
スイスは永世中立国であり、その意味するところは、どのような状況においても他国からの支援は受 けないという立場をとることである。そのため周辺国の安い農産物は買わず、高い自国産を買うのであ る。日本人には信じられないであろうが、これが永世中立国における国家安全保障の考え方なのである。
一方中国人はバイタリティーで生き抜いていると感じる。3Kを厭わず仕事をする。そんな中国人が最 近打ち出した一帯一路構想、これもバイタリティーを感じるが、成功するのであろうか。
投稿者: | 大久保泰邦 |
Category: | オピニオン(WEB学会誌) |
日付: | 2015年8月15日 |
公開日: 2015年8月16日
コメントを残す