原油高騰が社会へ及ぼす影響に関する調査研究【論文】 Posted by 管理者 On 2015年4月20日 2015年5月4日 鎗谷 浩明・松島 潤 PDFを閲覧する サマリー 本研究では、過去に起こった第一次・第二次石油危機と 2000 年代の原油価格高騰によって社会にもたらされた影響について、新聞記事・統計データの分析を行い調査した。 その結果、第一次・第二次石油危機と、2000 年代の原油価格高騰時とでは社会に与えた影響に違いがみられた。 第一次・第二次石油危機時においては、中東による争乱が引き金になったこともあり、石油需給の危惧から石油消費量の削減を命題とした対策がとられている。 原油価格の高騰は製品価格にも転嫁されており、第一次・第二次石油危機時ともにスタグフレーションの傾向がみられた。 一方、2000 年代においては、石油需給に対する危惧は薄く、消費量削減を推進する動きは見られなかったものの、原油価格の高騰が長期 にわたり、また製品価格にはほとんど価格転嫁されなかったため、生産者に多大な影響をもたらした。 この価格転嫁の様子は日本に特に顕著な結果であった。 投稿者:鎗谷 浩明・松島 潤 Category:論文(WEB学会誌) 日付:2011年11月16日 公開日: 2011年11月6日