久保田 宏
公開日: 2016年10月2日
久保田 宏
(デフレ脱却のためとする2 %物価上昇は、誰のために必要なのか?)
1990年代から続いたデフレの脱却のために、2 % の物価上昇を達成させなければならないとするのが、日銀黒田総裁による異次元とも言われる量的金融緩和政策のようである。
しかし、この最終目標の2 % の物価上昇が、黒田総裁の就任以来3年半以上たった今も達成されていない。
そこで、この金融緩和の手法を修正しようとしたのが、今回(2016年9月21日)開かれた日銀の金融政策決定会合であるらしい。
ここで、ようであるとか、あるらしいと書いたのは、経済学の知識に疎い私どもには、今回の会合の内容を報じた新聞(朝日新聞(2016/9/22))で読んでもその内容が必ずしも十分には理解できないからである。
しかし、このよく判らないとするだけで、いま、苦境にあると言われる日本経済を左右する金融政策が果たしてこれでよいのだろうかとの素朴な疑問は拭い去れない。
この金融緩和政策が始まった当初から、私どもがずーっと疑問に思っていたこと、それは、「一体、誰のために物価を2 %上昇させなければならないのか」と言うことである。
投稿者: | 久保田 宏 |
Category: | オピニオン(WEB学会誌) |
日付: | 2016年10月2日 |
公開日: 2016年10月2日
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