ひと夏の経験【コラム】 Posted by 管理者 On 2015年4月20日 2015年5月4日 ~EPRと経済の関係が示唆する現代文明の翳り~ 大谷正幸 PDFを閲覧する サマリー ここ数年上昇基調だったWTI原油価格は2008年2月ついに1バレル100ドルを越え、世界中で酪農・漁業・運輸業関係者をはじめ人々の悲痛な叫び声が沸き起こった。 そして、7月には1バレル147ドルを記録した。 ここ数年の原油価格の推移は投機対象になってしまうほどの高い上昇率を示していたが、実態経験の根幹を揺るがすに十分な水準に達したのであった。というのは、1エネルギー単位の食料が食卓に上るまでに10エネルギー単位を使っている現代の食料供給システムでは、エネルギー単価のとして比較した化石燃料価格が食料品価格の10分の1以下の水準でなければ、採算面で支障が生じるからだ。1バレル147ドルとは、食料供給システムの粗利益をおよそエネルギー・コストだけでかき消してしまうほどの水準であったのだ。 投稿者:大谷正幸 Category:コラム(WEB学会誌) 日付:2008年12月11日 公開日: 2008年12月11日